私はIBで42点を取りましたが、もちろんIBでの学習において何もかもがうまくいったわけではありません。
そして、私にはIB生活において大きな後悔があります。今回はそれに関して記事を書き、みなさんが私と同じような失敗をするのを防げたらなと思っています。
最大の後悔
私のIB生活における最大の後悔はズバリ、Jassoの奨学金に応募しなかったことです。
Jassoは毎年、9月頃から給付型の奨学金の応募を募集しています（大学の期間などによって貰える額は変わりますが、オーストラリアの場合は1000万円程度貰えると思います）。
もちろん私自身、当時Jassoの奨学金の存在は認識していました。
しかし、当時の9月頃というと私はまだ進学したい国・大学も定まっておらず（進学先として、ドイツやカナダ、オーストラリア、イギリスの中で迷っていました）、そもそも奨学金を申し込むというステージにすら立てていないのが現状でした。
そして、10月頃になるとイギリスとオーストラリアに進学することを決めましたが、当時の私は、「自分がJassoに受かるわけがない」といった消極的な考えから、Jassoに申し込まずに、IBで高得点をとって大学から奨学金を得る戦略に切り替えました。
しかし、大学から得られる奨学金は確実ではありますが、Jassoに比べれば額が限られています。
例えば、オーストラリアの西オーストラリア大学（世界ランキング１００位程度）はIBで38点を獲得していれば、自動で年12000オーストラリアドルがもらえます。しかし、これは、3年間で320万円程度にしかなりません。
また、私が最終的に進学することになったメルボルン大学からは、42点を取っていても10000オーストラリアドル（90万円程度）しか得れなかったです。
このようにトップの大学になればなるほど、多額の奨学金を出さずとも、優秀な学生が集まってくるため、大学の奨学金は出にくいです。
そのため、トップの大学を目指すのであれば、確実な大学の奨学金を狙うのではなく、Jassoなどの奨学金に申し込む方が確実に良いと思います（かつトップ大学であればJassoに受かる可能性も大きくなります）。
原因
ではなぜ私は、このような大きな失敗をしたのでしょうか。大きな原因は２つあります。
①計画性の欠如
まず、先ほども述べたように、Jassoの応募が始まった9月頃には進学する国すら決まっておらず、奨学金応募のステージにも立てていませんでした。
そのため前もって奨学金の時期を考慮しながら、自分で締め切りを作り、早めに進路を確定している必要がありました。
11月に試験を受けるIB生には、夏休み（8月）の段階で進路を確定させておくのがベストだと思います。そうすることで、Jassoの応募も素早く終わらせ、最終試験の勉強時間をより長く確保できます。
「タイムマネジメントが大事！」というのはどのIB生も気づくことだと思いますが、評価物の提出と同じように奨学金なども明確な期限があるので、進路選択の際にも早め早めに行動しましょう。
②失敗を過度に恐れていた
そして、過度に失敗を恐れ、挑戦するという選択すらできなかったことが一番大きな原因だと思います。
Jassoに応募するには、必要な提出書類もあり最終試験を控えたIB生には、すごく大変だと思います。さらに応募してもそれが結果として実るかも分かりません。
ただ１つ言えるのは、挑戦してみない限り大きな成功は掴めませんし、挑戦する前から結果なんて誰にもわからないということです。
知り合いで柳井正財団の奨学金に受かった人がいますが、彼女も「受かると思ってなかったけどダメもとで出してみたら受かった〜」というように言っていました。
なので、海外進学を考えているIB生は、「とりあえずやってみる」という精神で貪欲に挑戦し奨学金などに応募していくのが大事です。
Stay hungry!!!
今後
Jassoに応募しなかったことはすごく後悔していますが、この失敗を失敗のままで終わらせる気はありません。
この失敗を通して、いかに自分が人より臆病で挑戦すらできない人間かを認識できましたし、他の人も結果なんて分からないけど「とりあえずやってみる」という気軽な感じでやっているんだと気づきました。
また、Jassoには応募できませんでしたが今年の6月中旬ごろには重田財団の奨学金にも応募してみました。
そして「とにかくやってみる」というのは、自分の現在の最大の目標であるソフトウェアエンジニアとしてオーストラリアで働くことにとても重要だと思います。
というのも留学生はビザなどが原因で現地就職の際にハンデがあり、インターンや仕事に応募しても100件、200件拒否されることが普通です。
そのため、諦めずに自分の目標に向かってとにかく粘り強くやってみない限り自分の今の目標は達成できません。
3年後に大学を卒業した際に、自分が今の目標を達成し、今回の失敗を成功の過程にできるように、これからは失敗を恐れずとにかくなんでもやってみようと思います！
みなさんの挑戦も応援しています！
