【国際バカロレア/IB】IB卒業生である私がTOK Essayで高得点を取ることができなかった理由とは?TOKエッセイでの後悔とアドバイス

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こんにちは!Yugoと一緒にIBLOGの運営をさせていただいてるRyuです!(私について詳しくはこちら

EE+TOKで3点満点(EEでA、TOKでB)を取ることができた私ですが、TOKエッセイの成績だけで話すと実はCという成績しか取ることができませんでした。

そこで今回はTOK Essayに焦点を当て、私がAやBを取れずCという点数に終わってしまった原因について、またこれからTOKエッセイを書くIB生のためのアドバイスについてお伝えしたいと思います!

TOK展示についても前回の記事で書いてあるので、気になる方は読んでみてください!

記事のリンク

簡単にTOKエッセイについて

TOKエッセイではIBから6個の所定課題が与えられ、その1つを選択して3200文字でその問いに答えていくという課題です。

TOK展示が10点満点なのに対してTOKエッセイは20点満点な上、TOK展示よりさらに難しいのでTOKエッセイにはかなり力を入れなければいけません。

私の学校では2年目の夏頃から2、3か月ほど取り組みました。私とYugoは2022年11月試験セッションだったので、下のファイルの所定課題6つが与えられました。

所定課題のリンク

TOKエッセイの問いはTOK展示のプロンプトよりも1段階、2段階難しいです。私が初めてTOKエッセイの所定課題を見た時は正直「????????」って感じでした。

TOKエッセイではいくつかの「知識の領域」というものに言及しながら書く必要があるのですが、「知識の領域」とは、数学・自然科学・人間科学・芸術・歴史、といった形に知識をいくつかの種類に分類したものです。

私のTOKエッセイ

この中で私は「それぞれの『知識の領域』のなかで、信用があることと力(権力)をもつことのどちらがより重要なのか。自然科学とさらにもう1つの『知識の領域』に言及しながら論じなさい」という問いを選択しました。

語句に関してですが、私は「信用があること」を「根拠の有無に関わらず社会的に確実性が認められたこと」、「力を持つこと」を「学問上、もしくは社会的に高い地位と影響力を持っている人物/団体や多数の第三者により確実性が裏付けられていること」と定義しました。

私が選択したこの問いは特に語句の定義の仕方がエッセイの根幹に関わってくるようなものだったので、考えられる様々な定義の仕方をリストにしたり事例をいくつか挙げ帰納的に考えたりして定義にはかなり時間がかかりました。途中で定義を変えたこともよくありました。

その後、事例を決定してエッセイを実際に書いていくのですが、定義の仕方によってエッセイの内容が変わってしまうため、頻繁に事物や構成を変更したことを覚えています。

そして、エッセイで最終的に私は「力を持つこと・信用のあること両方が判断基準として重要となる場合も些末となる場合も存在する」という主張を定めて書いていきました。

主張としては明確でないですが、TOKでは必ずしも白黒を決めて主張する必要はありません。0か100というような二元論でなく、こういったケースはこう、対してこういったケースにはこう、といったような答え方も許されています。

そしてこの私の主張に対して、自然科学の領域では MMR ワクチン・地動説、人間科学の領域 ではスタンフォード監獄実験を事例として最終的に取り上げました。

そしてこういった主張と事例でエッセイを完成させることができたのですが、最終的にはCという成績に終わってしまいました。

Cという点数の理由

TOKエッセイを書いていた際の自分を振り返って考えてみると、Cという点数を取ってしまった原因はズバリ、最後まで踏ん張り切ることができずに逃げに走ってしまったということです。

例えば、私のエッセイでの主張は特にそれが表れています。

上でも書いたように確かにTOKでは白黒をつけるような主張にする必要はないのです。しかし私の場合は、最後まで粘り切ることができずなかなか深い考察ができていない状態で、「力を持つ こと・信用のあること両方が判断基準として重要となる場合も些末となる場合も存在する」というかなり曖昧な主張に逃げてしまいました

より深く分析した上で、本文でも説得力のある説明ができているのであれば問題なかったのでしょうが、私のエッセイでは力と信用の重要性の違いについて説得力のある形で書けていないです。

ちなみに事例選びでも逃げに走っていて、地動説の事例はTOK界ではかなり有名で使いやすい事例なのですが、それために逆にあまり使われない事例でもあります。

そういった事例に逃げずに、リサーチを続け、より自分のエッセイにあった事例を見つけるべきだったように今では感じます。

TOKエッセイの進捗度に関して先生と面談している際にも、地動説の事例を使っている点からもエッセイでかなり難航していることがわかると言われました…。

諦めない

TOKでは壁に当たることが良くあります。浅い分析で終わらせようと思うとそれで終わらすことができますが、より良い分析にしようと思ったら難しくて全く糸口が見えなくなることも頻繁にあります。

そんなTOKで良い点数を取るには諦めない粘り強さが重要です。逃げるのは簡単ですが、諦めたらそこで終わりです。少なくとも諦めず進歩していかなければ、今より高いクオリティのものを書くことはできません

粘り強く頑張っていきましょう!

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