【国際バカロレア/IB】再採点(リマーク)とは?点数が上がる確率は?リマーク経験者が語る!

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こんにちは、Yugoです。

2023年11月試験の方はお疲れ様です!!

今は祖父母の家に帰省していて、一年前同じ場所でIBの点数発表を緊張しながら待っていたことがすっごく懐かしいです。

そんな私ですが、IBの点数をみた時の反応として一番大きかったのが

「歴史が5!!!?????」

ということです。

もともと先輩などから聞いていてリマークという存在を知っていた私は歴史の再採点に申し込むことにしました。今回は、そんな「リマーク」というIBの制度が何かということに関してと私の体験談、リマークをするべきかに関して書いていきます!

リマークとは

リマークとは科目の評価対象をもう一度採点してもらう制度です。例えば、Math AA HLのリマークに申し込めば、Paper1、Paper2、Paper3、IAの全ての評価対象がもう一度採点されることになります。

これは採点のミスを防いだり、複数の人が採点することで偏った採点になることを防ぎ公平性を保つためです。

生徒側の視点で言えば、言語と文学で68%をとって6の成績であっても7のバウンダリーが70%で再採点によって68%が71%に上がったりすると7の成績になる(例)ので、点数を上げるための最終手段と言えます。

リマークには、お金が必要で1万円程度かかります(正確な値はIB coordinatorの方に相談してください)。ただ、点数に変動があると支払ったお金は返金されます。

注意するべきは、リマークを出してもしその採点官がリマーク前よりも低い点数をつければ、点数が下がる可能性があるということです。なので、リマークに出す際はリスクや点数が上がる可能性などを慎重に考慮することが重要です。

私の体験談

では、早速私のリマークの体験に関して話していきます!

私は、最初に歴史で61%を取り5という評価を受けました。6の評価は63%以上であり、2%の差しかないためリマークをすることを考えました。

そして、IBコーディネーターから歴史のスコアの詳細を聞くと

Paper 1が22/24

Paper 2が6/15

IA が15/25でした

Paper 1とIAに関しては想定していたスコアだったのですが、Paper 2に関しては練習問題でも取ったことがないようなスコアでした。

また、試験時間内に体系的にエッセイを書き終え、自分的にはかなり手応えがありました。さらにPaper 2の全体に占める割合は高く、点数が1点上がれば全体は3%も上がり64%になるため6を得れます。

これらのことや、エッセイという性質上採点がブレやすいことも踏まえ、点数が上がる可能性がかなり高いと考えリマークに出すことにしました。

結果として

Paper 2が6点から8点にあがり、全体の点数が67%になり6を獲得することができました!

リマークはするべき?

では、リマークはするべきなのでしょうか。

私は、以下の3つの要素を考えるべきだと思います。

①スコアが上がることのメリット

②スコアが上がる可能性

③点数に納得がいくのか

①に関しては、もしもう大学が決まっていて、点数が上がっても大きなメリットがないのであればリマークの必要はないと思います。

逆にこれから大学や奨学金に出願するのであれば、点数は高ければ高いほど良いのでリマークに積極的に出すべきだと思います。

私はメルボルン大学からの奨学金をいただいていますが、それはIBで42点以上を取ったものを対象としたもので、リマークをしていなければ頂けていません。

②に関しては各教科の点数が上がる可能性を正確に考えることが大事です。例えば、仮にMath AA HLで以下の点数を取ったとします。

Paper 1 66/110

Paper 2 66/110

Paper 3 22/55

IA 12/20

Total: 56%

もし、6のBoundaryが58%であっても、この数学で2%上がるのは難しいと言えるでしょう。

なぜなら、そもそも数学のテストの性質上、主観性が低く、点数が上下しづらいからです。

加えて、点数が変動した場合でも110点満点や55点満点など、全体の点数が大きいため割合的には小さく、Totalの%に大きな影響を与えない可能性があります

例えば、Paper 1が66点から70点に上がったとします。しかしTotalのパーセンテージを計算してみると57.09092%となり1%しか上がらないことになります。

逆に私がリマークを出した歴史では、採点の主観性が高く、かつ試験の点数の変動がTotalに与える影響が大きいため(15点満点や25点満点と点数が小さいため)、点数が上がりやすい科目であったと言えます。

なので各教科の点数が上がる可能性を、採点のブレやすさとトータルの点数の上がりやすさの2つを考慮して考えましょう!

③は感情に関しての話なのですが、せっかく約2年間頑張ってきたものなので、もし結果に不満があるならばリマークに出す価値はあると思います。

リマークに出さなかったことを将来後悔するかもしれないし、もし点数が上がらなくてもたかが1万円程度です。バイト2日程度で取り戻せる金額です

最後に

今回はIBにおいて点数を上げる最終手段である「リマーク」に関して記事を書きました。

リマークにはメリット・デメリットがもちろんあります。

皆さんには、点数の上がりやすさやスコアが上がることのメリットなどを考慮して最善の選択をしてもらえたらなと思います。

試験が終わっても進路選択などで大変だとは思いますが、頑張ってください!

ありがとうございました。