IB(国際バカロレア)のグループ4の科目であるchemistry。
Chemistryでは化学反応やミクロなレベルで物体の性質に関して学んだり、それに伴い計算などもするため苦手意識を持つ学生が多いでしょう。
私は2022年の11月試験を受け全体で7を取っただけでなく、Paper1・Paper2・IAの全てにおいて7の成績を取りました。
今回はそんな私の勉強法とPaper1・Paper2のコツを紹介します(Paper3はコロナ対応でなし)。
日頃の勉強法
シラバスをベースにインプットする
私は授業外で概念や知識をインプットする時は常にシラバスをベースにしていました。
scienceの科目(生物や物理なども)のシラバスにはUnderstandings, Applications and skillsというセクションがあり、その単元で生徒ができなければならないこと、知っとかなければならないことが詳しく書かれています。
これらをもとに実際の試験が作られるため、シラバスに載っているUnderstandings・Applications and skillsを学習するのが高得点を取るのに効果的です。
私はシラバスを見てインプットが必要なことを認識し、それらを教科書やまとめノートを作ってインプットしていました。
教科書は一番詳しい説明が載っているため、理解が曖昧なときは非常に役立ちました。
また、まとめノートを作ることで自分が学習したことを言語化し、理解を深めていくことができました。以下にChemistryのシラバスと使った教科書のリンクを載せておきます。
https://www.ibchem.com/root_pdf/Chemistry_guide_2016.pdf
問題集を使ってアウトプットする
インプットしたあとは問題集を使ってアウトプットすることで知識や理解を定着させていました。
問題集はoxfordのものとcambridgeのものの両方購入しましたが、oxfordのものを常に使っていました。
oxfordのものにはPaper1スタイルの問題とPaper2スタイルのものの両方あるため、学習の定着だけでなく試験のスタイルを知る上でもとても有用でした。
問題を解く上では常に思考のプロセスを明確にすることを意識し、曖昧に問題を解かないようにしました。
そして解いたあとは振り返りを行い、新しい知識をインプットしたり苦手な分野を見つけ対策を作ったりしていました。以下が使用した問題集のリンクです。
オンライン教材を活用する
Chemistryの勉強では特にオンライン教材を頻繁に利用しました。
主に以下の二つのYoutubeチャンネルを使いました。
Richard Thornley (https://www.youtube.com/@ibchemvids)
Andrew Weng (https://www.youtube.com/@AndrewWeng)
これらの二つのチャンネルでは両方IB chemistryの授業がアップロードされています。
Youtubeはスマホ一つで気軽にどこでも見られるため、通学中などに利用しました。
またスマホのメモ機能などを使って、動画から学習したことを整理したりすることでただ見て終わらないようにしました。
先生に質問しまくる
Chemistryの授業では概念などが理解できないといったことが他の授業に比べて特に頻繁にありました。
そんな時は常に自分が理解できるまで何度も先生に質問していました。
確かにインターネットで検索することもできますが、やはり自分がその時に抱いている特定の疑問に対する答えが載っていなかったり、ネット上の説明がわかりづらいこともあるので先生に聞くのが理解を深めるのには手っ取り早い方法だと感じました。
Paper1のコツ
何度も見直す
HLではPaper1で60分の間に40問の4択の問題を解きます。
比較的時間が短い中で多い問題を解くため些細なミスが起こりやすいことに過去問を解いていて気づきました。
そのため一通り解き終わったあとは毎回何度も見直しをしていました。
特に知識そのものを問うような問題よりも計算問題でミスが起こりやすいので、計算問題などはもう一度初めから解いたりしていました。
わからない問題はすぐに飛ばす
Paper1を解いていてわからない問題に出会った時は、すぐに飛ばしていました。
やはり形式として短い間に多くの問題を解くというものなので、一つの問題に多くの時間を割いてしまうと、後半の問題に手をつけれずに終わってしまうこともあります。
これでは正解できたかもしれない問題も落としてしまいます。
また、私の場合途中で止まってしまうとリズムが悪くなり、後の問題がスムーズに解けなくなったりもしました。
そのためPaper1の試験では毎回すぐにわからない問題には番号に丸をつけ、一通り問題を解いた後にじっくり考えるということを意識しました。
Paper 2のコツ
とにかく記述しまくる
Paper2はPaper1の試験とは異なり記述式です。
そして、IBのscienceの科目の記述式の試験は、mark schemeがありそれに当てはまっていたら点数が与えられるという加点式です。
つまり他の記述と相反があったりしない限り、間違ったことを記述しても減点にはなりません。
なので、例えば「Aの反応の方がBの反応より反応速度が早い理由はなぜか」というような問題があれば、自分が考えつく理由をとにかく記述することで、より多くの点数を獲得できます。
これを意識しても、1問単位では1, 2点しか変わらないかもしれませんが、全体でみると大きな差をもたらします。
言語化できるレベルまで学習する
Paper1は四択問題なので曖昧に理解していても高得点を取ることは可能ですが、Paper2は全て記述式であるため高得点を取るためにはより深い理解が必要です。
そして私自身、Paper2の対策をしていて問題の答えはイメージとしてはわかるけど、言葉でどう説明するべきかわからないというような問題に直面しました。
そのため、それ以後の学習では概念などを理解する際は常に曖昧な理解ではなく、筆記で言語化できたり口頭で説明できるまでのレベルまで学習することを徹底しました。
最終試験の対策をしている期間は、帰り道に友達にある単元を口頭で説明したり、お風呂の中で一人でブツブツ言語化していたりもしました。